公務員の技術職の中で、電気職や機械職などはマイナーな職種であります。
そのため、職員数が少なく、仕事内容などの情報を得るのは難しいです。
地方公務員機械職になろうとお考えの方で、具体的な仕事内容や待遇などがどんなものか知りたい方はいらっしゃるでしょう。
地方公務員の機械職について、技術職として実際に仕事をした経験のある私が、仕事内容や待遇などを紹介させていただきます。
こちらの記事を読むことで、地方公務員機械職の具体的な仕事内容から出世に関することに至るまで、細かい内容まで知ることができます。
また、これから機械職になるために公務員をご検討中の方は、無料で請求できる「公務員試験入門ハンドブック」や「公務員転職ハンドブック」で試験に関する情報収集を時短し、試験勉強により時間をかけることをおすすめさせていただきます。
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地方公務員機械職の仕事内容
地方公務員機械職の主な仕事はこちらです。
営繕部門においての建築機械設備の設計・監理など
下水処理場やゴミ処理施設などのプラント機械の維持管理・設計・監理
営繕部門においての建築機械設備の設計・監理など
機械職の配属先の一つとして、建築課や営繕課(自治体によって課の名称は異なる)などの営繕部門があります。
営繕とは、建築物の新築・増築・修繕・模様替えなどの工事のことです。
営繕部門では、自治体が所有する建築物(庁舎・学校など)の工事の設計・監理などを行います。
監理とは、設計図通りに工事が行われているのかを監督することです。
建築の新築工事や大規模な修繕工事では、建築職・電気職・機械職が3人1組となり、工事においてのそれぞれの専門を担当することとなります。
機械職は、建築機械設備の設計・監理を行います。
機械設備とは、空調設備・換気設備・給排水衛生設備などです。
給排水衛生設備とは、給水(上水)管・排水(下水)管・衛生器具(便器や洗面器など)をいいます。
設計・監理の流れはこちらです。
- 各項目を計算し、機器や配管の大きさを選定
- 図面を書く
- 工事費の積算
- 工事監理
工事を行う際、まずは、現地確認後に基準に基づき空調・換気などの機器の能力や配管の材質・大きさなどを計算し、機器や配管を選定・配置し、図面に書きます。
次に、工事費を積算し、実際に工事費がいくらくらいかかるかということや予算の範囲内で工事を行うことができるかなどを確認します。
工事を入札に出し、契約後工事が始まると、工事完了まで設計図どおりに行われているかを監理します。
大規模な工事になると、設計を外注する自治体もあります。
下水処理場やゴミ処理施設などのプラント機械の維持管理・設計・監理
機械職の営繕部門以外の配属先には、下水処理場やゴミ処理施設などのプラントがあります。
設計・監理に関しては、営繕部門と同じです。
プラントでの設計・監理を行う対象は、建築機械設備の他にそれぞれのプラントにしかない大きな機械や特殊な機械もあります。
プラントでは、設計・監理の他に維持管理業務も行います。
プラント機械の維持管理とは、異音や潤滑油量などの点検を事前に行うことで、不具合を早く発見し、大きな不具合につながらないよう修理を行うことです。
下水処理場やゴミ処理施設などのプラントは住民の大切なライフラインであり、稼働を止めることができないため、不具合があれば早急に修理しないといけません。
モーターのから異音がしていたり、潤滑油が少ないままで放っておくと、機械の故障につながり、最悪の場合は施設の運営が停止してしまいます。
そうならぬよう維持管理を行います。
機械職の待遇・年収・出世について
地方公務員機械職の待遇や年収についてですが、基本的には事務職や他の技術職と同じになります。
「令和4年地方公務員給与実態調査結果等の概要」によると地方公務員(全地方公共団体・一般行政職)の平均月収は、こちらです。
平均年収 | 358,878円 |
平均年齢 | 42.1歳 |
こちらに、おおよそのボーナス150万円(各自治体の平均は130~170万円ほど)を足して年収を出すと、
約580万円程度となります。
公務員なので、年数が経つにつれ、給料は上がっていきます。
出世の早さに関しては、自治体によりますが、だいたいこのような順になります。
- 事務職
- 土木職・建築職
- その他の技術職
機械職は、職員数が少なくポストが限られるため、ポストの空きがなければなかなか昇進できないかもしれません。
年数で必ず出世したり、労働組合の役員をしたら出世するといった各自治体でいろいろな性質がありますので一概にはこうだとは言えませんが、全体的には他の職種と比べては、出世は難しく、そうなると年収にも差が出てくるでしょう。
事務職と技術職のどちらがおすすめかについて、出世に関しても少し書いておりますので、こちらの記事も是非ご覧ください。
どんな人が機械職になれる?転職するには?
地方公務員機械職として働く方は、大学の工学部機械工学科など、機械工学を専攻していた方が多くいらっしゃいます。
各自治体の受験資格に学校で機械を専攻していることなどの記載がある場合があるので、受験予定の自治体の受験資格は必ず確認しましょう。
自治体によっては、専門分野の履修が必要でない場合もあります。
地方公務員への転職をお考えの方は、年齢によって大卒区分なのか社会人採用なのかが変わってきます。試験内容も機械工学などの専門試験の有無等、各自治体の試験案内をご確認下さい。
公務員を検討する上で、公務員試験の情報を効率良く得るために、クレアールの「公務員試験入門ハンドブック」又は「公務員転職ハンドブック」を申し込むことをおすすめさせていただきます。
「公務員試験入門ハンドブック」及び「公務員転職ハンドブック」はクレアールが公務員を目指す方などに向けて無料プレゼントしているハンドブックです。
その中身についてはこちらです。
- 公務員の全体像:公務員の種類や仕事など
- 志望先の試験内容:区分別の試験内容・試験タイプなど
- 対策の手順
- よくある質問
特におすすめできるポイントは、試験の種類とスケジュール(いろんな試験の年齢制限が一目でわかる)も記載されている点です。
それにより、ひとつひとつ受験可能な試験を調べる手間を省けます。
これらを請求することで情報収集の時間を短縮し、他の時間を試験勉強や面接対策の時間にあてることができます。
私が公務員を受験していた頃は、こういったものがなかったので、必死に時間をかけて調べていました。
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公務員に転職予定の方は「公務員転職ハンドブック」がおすすめです。
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公務員試験の勉強をする上で、予備校に通う予定だけど、まだどの予備校を利用するか決めていない方に向けて、おすすめの公務員予備校を比較しましたので、是非参考にしてください。
「公務員試験入門ハンドブック」や「公務員転職ハンドブック」の請求先であるクレアールは、オンライン中心の公務員講座を受講できる予備校です。
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機械職志望に対応した講座を受けることができる予備校は、こちらです。
- 資格の学校TAC
- 東京リーガルマインドLEC
- クレアール
受験予定の自治体に専門試験がある場合は、公務員試験のおすすめの教材や予備校を紹介させていただいています。
地方公務員機械職の求人を探される方は、公務員に転職する際、求人情報を効率よく入手する方法も紹介させていただいていますので、是非ご覧ください。
機械職の必要な資格について 危険物取扱者乙種4類
自治体によっては、下水処理場などのプラントに職員の乙種4類の危険物取扱者を置いているところもあります。
発電機の燃料などを一定量以上扱う場合は、危険物取扱者を配置しなければなりません。
そういった場合は、資格取得が必須となります。
危険物取扱者乙種4類の試験は比較的易しく、独学で十分合格できると思います。
危険物取扱者乙種4類の特徴は、地方公務員の必要な資格をまとめた記事で説明させていただいております。
地方公務員機械職は、きつい?やりがいは?
地方公務員の機械職がきついかややりがいがあるかについて説明させていただきます。
まず、きついかについてです。
下水処理場やゴミ処理施設などのプラントの業務について、きついという意見をお持ちの方は、いらっしゃいます。
プラントの業務がきついかについては、
地方公務員 機械職と電気職の仕事内容が3K(きつい・汚い・危険)なのは本当?
という記事で書かせていただいています。
次にやりがいについてですが、営繕部門、プラントでの業務のどちらもやりがいはあると感じる方は結構いらっしゃいます。
営繕部門においては、自身が携わった建物を多くの方が利用しているのを見ることができるという点でやりがいを感じることができます。
プラントでの業務においては、自身の仕事で住民の生活が支えられている点、自身の携わった設備が実際に稼働しているのを見ることができる点などにおいて、やりがいを感じることができるでしょう。
まとめ:機械関係専攻者や興味がある方は機械職はおすすめ
地方公務員機械職の仕事内容・待遇・必要な資格等を紹介させていただきました。
紹介させていただいた内容と公務員としての安定など含めて、地方公務員機械職はおすすめです。
機械職だからこそのやりがいがあります。
学校で機械関係を専攻している方や機械に興味がある方は、検討してみてはいかがでしょうか。
これから地方公務員機械職を希望される方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
いろいろな試験情報を効率的に得るには、「公務員入門ハンドブック」・「公務員転職ハンドブック」を請求するのがおすすめです。
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他に機械職として働いていることでの得することや損することを紹介させていただいている記事もあります。
機械職以外の他の地方公務員技術職について興味のある方は、こちらをご覧ください。
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