【国家公務員と地方公務員の違い】どっちがいいか、難しいかを国家から地方へ転職した経験者が紹介

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現在、公務員を目指している方で、国家公務員か地方公務員かどちらになろうか、迷っている方はいらっしゃいますでしょうか?

こちらの記事では、国家公務員と地方公務員の両方を経験した私が、その違いについて、実際の経験をもとに説明させていただきます。

本記事を読むことで、国家公務員か地方公務員のどちらになるか迷っている方へ、どちらか選択するのに多少の後押しとなるでしょう。

また、国家公務員から地方公務員へ転職しての感想も紹介させていただきます。

是非、さいごまで読んで公務員になる際の参考にしてください。

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国家公務員と地方公務員の違い|難易度を比較

国家公務員と地方公務員、なるのが難しいのはどちらでしょうか?

国家公務員は総合職(Ⅰ種)と一般職(Ⅱ種)とに分けて比べてみました。

国家公務員総合職(Ⅰ種)と地方公務員では、国家公務員総合職の方が難しい

公務員試験において、国家公務員総合職と地方公務員では、国家公務員総合職の方が難しいといえます

その理由は、国家公務員総合職の筆記試験の難易度が高いためです。

国家公務員総合職の合格者はキャリア官僚となります。

そのため、他の公務員と比べ難しい試験となっています。

国家公務員一般職(Ⅱ種)と地方公務員では、同等といえる

公務員試験において、国家公務員一般職と地方公務員では、難易度は同等といえます。

筆記試験の難易度も同じようなものです。

地方公務員は、自治体や年度により倍率が結構前後することもありますが、だいたいの難易度は同等といえるでしょう。

国家公務員と地方公務員の違い|どっちがいい?

国家公務員と地方公務員の給料・残業・転勤など各項目についても比較してみました。

給料

年収においては、資格学校のTACが独自に算出した平成29年度の国家公務員及び地方公務員の平均年収はそれぞれ

国家公務員 667万円

地方公務員 663万円

になります。

こちらの数値を見るとほとんど変わりがないことが分かります。

しかし、国家公務員の平均年収は総合職と一般職を一緒にしている値です。

国家公務員総合職は一般職に比べ、早く出世し、その分年収も高くなります。

地方公務員は、地域によって年収は違います。

それらを考慮すると、年収順に並べると、おおよそ

国家公務員一般職=地方公務員<国家公務員総合職

となるでしょう。

引用:資格の学校 TAC

残業時間や残業代

国家公務員、地方公務員それぞれの残業時間と残業代について、それぞれの特徴を紹介します。

残業時間

残業時間は、本省勤務の国家公務員が一番多いです。

総合職勤務の知人から聞いた話によると、毎日終電まで仕事とのことでした。

国家公務員一般職や地方公務員の残業時間は、勤務先・部署・時期により様々です。

同じ役所内でも定時で終わっている部署もあれば、毎日遅くまで残っている部署もあります。

普段は定時に帰ることができるけど、繁忙期のみ残業が増える部署もあります。

残業が多い部署に配属されるかどうかは、最後は運によるところが大きいかもしれません。

残業代

私が勤めていた時は、国家公務員は残業代が全額出ませんでした。

各課でそれぞれ残業代の予算が振り分けられ、それを超える残業代に関しては支給されませんでした。

上の人から振り分けられていたため、下の職員が貰える残業代はどれだけ働いても少しでした。

本省勤務であれば、残業代の他に本省手当が貰えます。

地方公務員は、自治体によって、残業代が全額支給されるところもあれば、国家公務員のように全額でないところもあります

引越を伴う転勤の有無

国家公務員総合職は、全国転勤となります。

国家公務員一般職は、基本的には事務職は関東地方のみなどエリア内での転勤で、技術職は全国転勤となります。

全国転勤やエリア内でも遠方の場合は、引越を伴う転勤があります。

地方公務員においては、都道府県であれば、引越を伴う転勤があります。

市町村の狭い範囲での転勤であれば、引越は伴いません。

公務員の宿舎や住宅手当については、こちらをご覧ください。

やりがい

やりがいに関しては、個人それぞれの感性によるものですが、

国家公務員であれば、政策立案や法案作成に携わるなどのスケールの大きい仕事ができることにやりがいを感じる方はいらっしゃいます。

地方公務員であれば、地元に貢献できることや住民に近いところで仕事ができることにやりがいがあるかもしれませんね。

国家公務員と地方公務員はどっちが上?

国家公務員と地方公務員はどちらが上でしょうか?

どちらにも優秀な方はいらっしゃるので、基本的には同じだと思います。

しかし、世間ではそう思ってない人も多くいます。

私が国家公務員から地方公務員に転職した際は、

「なぜいいところに就職していたのに、地方公務員になったの?」

と聞かれたこともありました。

世間では、国家公務員の方が上と思っている人は、まだまだ多いようです。

国家公務員から地方公務員に転職した体験談と地方公務員に転職したことによるメリット・デメリット

メリット・デメリット

私は、大学卒業後に国家公務員として1年間働いた後、地方公務員(市町村)に転職しました。

転職した理由としては、新卒時の就職活動の際に地方公務員を目指し受験したものの、全て不合格となってしまったからです。

もともと第一志望が地方公務員であったので、再受験した結果、合格し地方公務員となりました。

同じように現在国家公務員の方で、

  • 家族ができたので、全国転勤が大変
  • 数年おきに引越するのも疲れた
  • 地元に戻りたい

というような理由で地方公務員への転職を検討中の方はいらっしゃるでしょう。

こちらでは、国家公務員から地方公務員に転職してのメリット・デメリットを紹介させていただきます。

メリット① 引越を伴う転勤がなくなった 

私が国家公務員として採用された部門は、全国転勤、さらに海外転勤、海外出張がありました。

数年おきに全国のどこに飛ばされるか分からない状態から解放され、引越を伴う転勤がなくなりました。

国家公務員のときは独身でしたが、後に子供と仕事をしている妻がいたため、転勤によって子供の学校が変わることや、妻が仕事を辞めなくてすむことになったのは、非常に良かったです。

さらに、私たちは親の近くに住んでいるため、子供が病気した際などに、どうしても夫婦どちらとも休めなくなったときは、親に子供を預けることができますし、親に何かあった際もすぐに駆け付けることができます。

他には、引越を伴う転勤がなくなることで、そこが地元だったため、昔からの友人と気軽に会えることできることです。

メリット② 仕事が楽になった、人間関係が良くなった

私にとっては、地方公務員に転職して仕事が楽になりました。

国家公務員時代は本省勤務ではなかったのですが、平均して夜の22時まで働いていました。今では波がありますが、定時に帰ることが多くなったり、22時まで働くようなことはほとんどなくなりました。

当時の本省勤務はもっと忙しいとのことでした。

さらに人間関係も良くなりました。

それはおそらく、私が少人数の技術職であり、異動先も少ないので、一緒に働く人が限られてくる(定年まで長い付き合いになる)からだと思います。

そうなると、国家公務員では次回の異動でもう二度と会わない人とはそこまで仲良くならないのに対し、私の勤める地方公務員ではそれぞれがお互いに人間関係を良くしようと努力するからかもしれません。

但し、国家公務員より地方公務員の方が仕事が楽というのは一概には言えません。

現在も私の働く部署と別の部署では、残業が非常に多かったり、人間関係が悪いところもあるとのことです。

参考に、民間企業から地方公務員に転職してきた人に話を聞いても、皆

「仕事が楽になった」

と口にします。

メリット③ 休暇を取りやすくなった

国家公務員時代は、インフルエンザになった際などを除き、趣味や旅行などのための有給休暇を一度も取得したことがありませんでした。

地方公務員になってからは、休暇を取得しやすい環境になったため、趣味や旅行のために休暇を取得することができるようになりました。

私が働いていた自治体全体がそういった雰囲気になっております。

忙しい部署で働く私の同期も、時期によっては忙しさがましになる時期があるため、その際に旅行などのために休暇を取得しているとのことでした。

別の自治体で働く友人(数名)も、趣味や旅行などのための有給休暇は取得できているそうです。

デメリット 国家公務員より下に見られる

悪かったことはほとんど思いつきませんが、あえて挙げるのであれば、

国家公務員>県庁職員>市町村職員の順に偉いと思っている人が少なからずいることです。

地方公務員に転勤した際も

「国家公務員の方が上なのに、なぜ地方公務員に転職した?」

と聞かれたことが何度かありました。

そのように世間では地方公務員よりも国家公務員が上だというのが常識のようです。

まとめ|国家公務員か地方公務員どっちがいいかは、ご自身に合った方を

国家公務員と地方公務員の試験難易度・残業・転勤などの違いについて説明させていただきました。

「いろいろな地域に行きたいから、国家公務員になりたい」

「スケールの大きいやりがいのある仕事がしたいから国家公務員総合職がいい」

「引越が嫌なので、市町村の地方公務員がいい」

「残業が多いのは嫌なので、地方公務員がいい」

などいろんな考え方があると思います。

ちなみに私は引越が嫌なため、地方公務員になりました。

ご自身にあった公務員を選択するのがベストでしょう。

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