- 公務員について興味のある方
- 公務員への転職をお考えの方
- 民間企業か公務員か悩み中の方
これらの方に向けて、国家公務員と地方公務員の両方を合わせて10年以上の経験がある私が、
公務員のメリット・デメリットと公務員が向いている人について、紹介させていただきます。
本記事を読むことで、実際に公務員に転職した人がどう思っているのかや公務員のメリットやデメリットがわかります。
公務員の転職を検討する上で「公務員に転職しない方がいいのかな?」と不安に思われている方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてみてください。
また、これから公務員への転職をご検討中の方は、無料で請求できる「公務員転職ハンドブック」で試験に関する情報収集を時短し、試験勉強により時間をかけることをおすすめさせていただきます。
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公務員に転職しない方がいいか|経験者の考え
私は、国家公務員と地方公務員を合わせて10年以上経験しています。
国家公務員は1年間経験した際は、職場がブラックだったため「公務員になって良かった」とは思わなかったですが、その後地方公務員に転職しました。
私が働いていた国家公務員の職場は、こちらのような特徴でした。
- 残業が多いが、残業代が全額出ない
- 普通にパワハラ・セクハラを受けた
- 有給休暇を使えない
国家公務員のブラックすぎる体験談についてはコチラの記事をご覧ください。
地方公務員に転職したところ、
- 残業代が全額でる
- 残業が多くない
- 私用で有給休暇が使える
といった経験をしました。
私が転職した地方公務員の職場は、国家公務員のときとは真逆のホワイトな職場だったので、
「転職して良かった」
と思いました。
私の地方公務員でのホワイトな体験談はコチラの記事をご覧ください。
私のまわりにも、
- 前職が残業が多かったりとブラックだった
- 前職の会社の業績が悪く将来が不安だった
- 家族との時間を大切にしたい
などと言った理由で民間企業から公務員へ転職して、「よかった」と思っている人はたくさんいます。
民間から公務員への転職理由と転職してよかったかを経験者に聞いてみたことについてはコチラの記事をご覧ください。
公務員のメリット
公務員は、まだまだ人気のある職業で、さまざまなメリットがあります。
公務員のそれぞれのメリットについて紹介させていただきます。
公務員のメリット①安定
公務員は問題を起こさずに働いていれば、まずクビになることはありません。
民間企業では、世間で名の知れた企業でさえも、業績が悪くなるなどで解雇されている方も多くみられます。
私の友人や先輩もそういった人が何人かいました。
コロナの流行により、職を失った方はたくさんいらっしゃいます。
公務員は、そういった社会情勢の変化により解雇されるということがありません。(業務が忙しくなることはありますが・・・)
公務員のメリット②民間企業の平均より高い給与
公務員の給与は、法律により決められております。問題を起こさず普通に仕事をしていれば、周りの公務員と同じように年数が経つにつれて上がっていき、収入は安定しているといえます。
さらに、民間企業の平均給与と比較しても、公務員の給与は高いです。
令和2年度の国税庁の調査によると、それぞれの平均年収はこちらです。
民間企業:433万円
公務員 :650万円
ボーナスも年2回あります。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
公務員のメリット③充実した福利厚生
手当や休暇等の福利厚生も充実しているといえます。
手当に関しては、
- 通勤手当
- 扶養手当
- 住居手当
などがあります。
住居手当は、賃貸と持ち家どちらとも額はもらえるものの(額はそれぞれ違います)、どんどん額は小さくなっています。しかし、もらえるのはありがたいです。
注目すべきは、休暇が充実していることです。
年次休暇は毎年20日ほど付与されます。
最近では、年次休暇の他に看護休暇・生理休暇・育児短時間勤務等、働く女性や共働きの男性にとっても働きやすくなっております。
ちなみに私も、子供が熱を出した際に看護休暇を取得し、看病をしたことがあります。
男性にも、育児休暇を取得するよう働きかけがされており、育児休暇を取得する男性も見る機会が増えました。
病気をして休んだ際も療養休暇があり、90日は給与が全額支給されます。
また、コロナの感染時や家族感染による隔離期間のための休暇(有給)もできました。
公務員のメリット④引っ越しを伴う転勤がない(市町村などの地方公務員)
市町村などの地方公務員に限りますが、転勤は基本的には採用された市町村内になりますので、引越を伴う転勤がありません。
引越は(特に家族が増えると)膨大なエネルギーを使います。どこかで聞いた話ではエネルギーを使うランキング1位は引越みたいです(ラジオで聞いたか・・)。
子供にとっては、引越により学校も変わってしまうため、そういった心配をしなくても問題ありません。
引越を伴う転勤があるような国家公務員や県の職員も格安で住める独身寮や職員住宅があり、恵まれているといえるでしょう。
公務員のメリット⑤民間企業に比べ仕事が楽(個人の見解による)
こちらに関しては、私が周りから聞いた話であるため、それぞれの見解によります。配属された部署によっても違ってきますのであくまで参考です。
私の友達や職場の同僚で、民間企業を辞めて公務員(市町村職員)になった人は多く、その人たちの話によると、仕事がだいぶ楽になったと言っていました。公務員の仕事でしんどくなった際は「前職に比べたらまし」と考え頑張れるとのことでした。
公務員向いている人の特徴|こんな人は公務員がおすすめ
こちらでは、
「こういう人は公務員になった方がいいよ」
という公務員が向いている人について紹介させていただきます。
安定した雇用、収入を求める人
民間企業は、倒産や解雇される可能性があります。
これまでも、名の知れた企業でさえも、業績の悪化等により、倒産や大規模な解雇を行っているのを何度か目にしてきました。
公務員であれば、基本的に就職してしまえば定年まで働くことができます。
収入も、年数が経つにつれほぼ確実に昇給し、年に2回のボーナスがあり、毎年安定した収入があります。
身体が弱い人、繊細な人
身体が弱い人、繊細な人は海外転勤がない地方公務員がおすすめです。
最近は、グローバル化が進み、海外出張や海外転勤があるような民間企業は増えています。
大手であったり、高年収の民間企業となるほどその傾向はあると思います。
私も就職活動時の当初は大手メーカーに入ろうと考えておりましたが、就職活動先として候補に上がる企業が、どれも海外出張や海外転勤があるとのことでした。
私は、お肌とお腹がとても弱いため、海外で生活したりするのは無理だと考え、引越を伴う転勤のない地方を選択しました。
国家公務員は海外転勤が結構ありますので、国家公務員をご希望の方は希望省庁の海外転勤の有無について調べた方がよいでしょう。
ずっと同じ町に住みたい人、引越したくない人
ずっと同じ町に住みたい人、引越したくない人も引越を伴う転勤がない地方公務員がおすすめです。
国家公務員であったり、県などの地方公務員は引越を伴う転勤が発生してしまいます。
数年おきの引越は自分だけでなく、子供の学校が変わったり、共働きであれば配偶者も退職を考えなくてはいけなくなったりと、家族にも影響が出てきます。
ちなみに私の知り合いの国家公務員の方は、「いろんなところに行けて、各所のおいしいものを食べることができる」と引越を楽しんでいました。
引越が苦になる方は、引越を伴う転勤がない地方公務員が良いでしょう。
自分の時間や家族の時間を大切にしたい人
公務員は、休暇が充実しています。
年次休暇が20日ほど付与され、自治体や部署にもよりますが、比較的休暇は取りやすいです。
子供等の看病の際に使用できる看護休暇もあります。
趣味に時間を使いたい方や家族のために時間を使いたい方は地方公務員がおすすめです。
なぜ、国家公務員でなく、地方公務員をおすすめするかと申しますと、
私は、地方公務員で働く前に1年間国家公務員として働いていました。
その際は、全く休暇を取ることができなかったからです。
ただし、地方公務員であっても、自治体や部署によっては同じように全く休暇を取れないことがあります。あとは事前調査、運次第になってしまいます。
ちなみに、私が地方公務員になったのは、趣味に時間を使いたかったからというのもあります。
公務員のデメリット|公務員つまらないか?
安定や福利厚生が充実していたりと魅力的なメリットやおすすめできる点がある公務員ですが、
- 公務員は安定していたりとメリットがあるのは知っているけど、デメリットもあるんじゃないの?
- どんなデメリットがあるの?
- 公務員はつまらないと聞くけど、実際どうなの?
と、疑問をお持ちの方に向けて、公務員のデメリットを紹介させていただきます。
デメリット①問題を起こすと公務員以外の人より叩かれる
例えば、問題を起こした際に、民間企業の方であれば「会社員のーーー」というようにメディアで報道されますが、公務員であれば「ーーー市のーーー」というように勤務先及び公務員であることが協調されて報道されることが多々あります。
問題をおこさないのに越したことはないのでしょうが。
デメリット②ある程度将来が見えてしまい、つまらない
メリットとも捉えることができるかもしれませんが、給与は法律によってきまっているので、将来の給与もある程度予測できてしまいます。民間企業勤務の方、フリーランスや起業家の方のように、ある日に物凄い額のお金が振り込まれることは絶対にありません。そういった意味では、つまらなく、おもしろくはないかもしれません。
デメリット③理不尽なクレームが多い
税金が給与となりますので、それを妬みクレームをしてくる人が少なくはありません。
例えば、以前話題になっておりましたが、昼休憩中にコンビニでソフトクリームを食べていただけでクレームがきたとのことです。
日頃の行動も何かと気を付けなければなりません。
デメリット④仕事の正解が分からない
利益を追及する民間企業などでは、利益を上がる選択が正解となります。
利益を追及しない公務員の仕事は、正解がありません。
住民へのサービスに重点をおくのが正解か、予算を最小限にすることが正解か、人によって答えはそれぞれです。
かといって、多数決で最も多い意見が正解とも言えません。
基本的には、上司の命令に従わなくてはなりません。
考え方の違いにより揉めることも多く、もどかしさやストレスを感じてしまいます。
デメリット⑤うつ病などメンタル不調の職員数は増加中
過大であったり理不尽なクレームを受けたり、長時間や人間関係などが原因でメンタル不調となる職員数は年々増加しています。
公務員は真面目な方が多く、しんどくても無理して働く人も多くいらっしゃいます。
心身に不調があった際、公務員は病気休暇や休職といった制度を利用することができます。
病気休暇や休職で休んでいる間も、例えばふだんの給料の2/3ほどのお金を受け取ることができます。
病気休暇や休職の詳細(リセット期間なども)やそのデメリットについてはコチラを参考にしてください。
まとめ|公務員に転職しない方がいいかどうかは人によるが、転職してよかったと思う人は多い
公務員は、普通に仕事をしていればクビにならず、平均より高い給与があり、福利厚生も充実し、地方公務員であれば転勤もなく、仕事は楽(個人の見解)なのでおすすめの職業です。
また、身体が弱い人や家族の時間を大切にしたい人などには、公務員をおすすめします。
転職をご検討中の方は、公務員を検討されてはいかかでしょうか?
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安定し、働きやすいといった魅力がある一方、デメリットは何個かあります。
デメリットを踏まえても、私としてはメリットの方が大きいと考えているため、公務員はおすすめの職業だと思います。
デメリットが気になる方は、公務員には就職・転職しない方がいいかもしれません。
既に実際に公務員として働いている方で、このようなデメリットでそろそろ限界という方は、民間企業への転職も検討しておくのも良いかもしれません。
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