公務員の技術職の中で、最も職員数が多いのは土木職で、建築職は2番目となります。
機械職や電気職などと比べると、まだ職員数は多いですが、事務職や土木職と比べると少なく、仕事内容などの情報を得るのは少し難しいです。
地方公務員建築職になろうとお考えの方で、具体的な仕事内容・年収などの待遇・きついかどうかなどを知りたい方はいらっしゃるでしょう。
実際に地方公務員の経験がある私が、地方公務員の建築職について、紹介させていただきます。
こちらの記事を読むことで、地方公務員建築職の具体的な仕事内容から出世に関することに至るまで、細かい内容まで知ることができます。
また、これから建築職になるために公務員試験の受験をご検討中の方は、無料で請求できる「公務員試験入門ハンドブック」や「公務員転職ハンドブック」で試験に関する情報収集を時短し、試験勉強により時間をかけることをおすすめさせていただきます。
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実際に現在公務員として働いている中で、きつい・辞めたいなどと感じている方は、
公務員建築職からの転職を成功させる方法と辞めたい理由についてや
公務員から民間へ転職するのにおすすめの転職エージェントも紹介していますので、こちらも参考にしてください。
地方公務員建築職は、きついかどうかややりがいについて
地方公務員の建築職がきついかややりがいがあるかについて説明させていただきます。
きついかについて
営繕部門は、他の部署と比べて長時間勤務となる傾向があります。
新築工事や大規模改修工事は、図面や工事書類のボリュームも膨大となるため、それらの確認に多くの時間を費やしてしまうからです。
そういった点をきつく感じる方はいらっしゃいます。
きついなどの口コミ
地方公務員の建築職がきつい、しんどいなどの口コミを一部紹介します。
建築職公務員あるある:一級建築士は持ってるだけ損(仕事がしんどい部署に回される可能性が高くなるため)
— しょーご (@sh_clmetc) October 21, 2021
残業残業残業
— 岩井翔良 (@IkunoShora) September 11, 2018
そろそろ建築職いいわー。
早く帰りてー。
建築職の同期が残業しまくりでだけど入社3年目の年収が700万越えてたのビビる
— ゆきち (@YukiTinko) August 3, 2022
8人とか羨ましすぎるわ。うちの部は慢性的に残業しまくってるくらい、人手は足りてない。他の部署は暇とか言ってる人達もおるのに。同じ建築職なのにこの差はなんなんやと。
— N.K.ken (@larken1122) March 5, 2021
私の地方公務員のときの経験からも、建築職が忙しいというよりも、自治体や部署によって、さらに時期にもよって残業時間は変わり、きつさやしんどさは変わってきます。
やりがいについて
次にやりがいについてですが、やりがいはあると感じる方は結構いらっしゃいます。
自身が携わった建物を多くの方が利用しているのを見ることができるという点でやりがいを感じることができます。
地方公務員建築職の仕事内容
地方公務員建築職の主な仕事はこちらです。
営繕部門においての建築工事の設計・監理など
建築指導·都市計画など
営繕部門においての建築工事の設計・監理など
建築職の配属先の一つとして、建築課や営繕課(自治体によって課の名称は異なる)などの営繕部門があります。
営繕とは、建築物の新築・増築・修繕・模様替えなどの工事のことです。
営繕部門では、自治体が所有する建築物(庁舎・学校など)の工事の設計・監理などを行います。
監理とは、設計図通りに工事が行われているのかを監督することです。
建築の新築工事や大規模な修繕工事では、建築職・電気職・機械職が3人1組となり、工事においてのそれぞれの専門を担当することとなります。
建築職は、その名前のとおり建築部分の設計・監理を行います。
照明などの建築電気設備や空調などの建築機械設備はそれぞれ電気職と機械職が担当します。
規模が小さく、機械職や電気職がいない自治体では、建築職が機械工事や電気工事の担当も兼ねることがあります。
設計・監理の流れはこちらです。
- 図面を書く
- 工事費の積算
- 工事監理
工事を行う際、建築基準法など法令や規則を確認しながら図面を書きます。
次に、工事費を積算し、実際に工事費がいくらくらいかかるかということや予算の範囲内で工事を行うことができるかなどを確認します。
工事を入札に出し、契約後工事が始まると、工事完了まで設計図どおりに行われているかを監理します。
大規模な工事になると、設計を外注する自治体もあります。
建築指導·都市計画など
建築職の営繕部門以外の配属先には、建築指導や都市計画を行う部署があります。
建築指導の例としましては、建築確認申請などの申請受付業務です。
建築予定の建築物が、建築基準法などの法律や規則に適合しているか確認する業務であるため、意匠や構造などの知識に加え、そういった法律や規則の知識も必要になってきます。
都市計画を行う部署では、都市計画の見直しや景観に関する指導などを行います。
建築職の年収などの待遇・出世について
地方公務員建築職の待遇や年収についてですが、基本的には事務職や他の技術職と同じになります。
「令和4年地方公務員給与実態調査結果等の概要」によると地方公務員(全地方公共団体・一般行政職)の平均月収は、こちらです。
平均年収 | 358,878円 |
平均年齢 | 42.1歳 |
こちらに、おおよそのボーナス150万円(各自治体の平均は130~170万円ほど)を足して年収を出すと、
約580万円程度となります。
公務員なので、年数が経つにつれ、給料は上がっていきます。
出世の早さに関しては、自治体によりますが、だいたいこのような順になります。
- 事務職
- 土木職・建築職
- その他の技術職
機械職や電気職は、職員数が少なくポストが限られるため、ポストの空きがなければなかなか昇進できないということがあります。
建築職は、機械職や電気職より職員数は多いですが、技術職で最も多い職種である土木職よりかは少ないです。
年数で必ず出世したり、労働組合の役員をしたら出世するといった各自治体でいろいろな性質がありますので一概にはこうだとは言えませんが、全体的に事務職や土木職と比べては、出世は少し難しく、そうなると年収にも差が出てくるでしょう。
事務職と技術職のどちらがおすすめかについて、出世に関しても少し書いておりますので、こちらの記事も是非ご覧ください。
どんな人が建築職になれる?就職・転職するには?
地方公務員建築職として働く方は、大学の工学部建築科など、建築を専攻していた方が多くいらっしゃいます。
各自治体の受験資格に、学校で建築を専攻していることなどの記載がある場合があるので、受験予定の自治体の受験資格は必ず確認しましょう。
自治体によっては、専門分野の履修が必要でない場合もあります。
地方公務員への転職をお考えの方は、年齢によって大卒区分なのか社会人採用なのかが変わってきます。試験内容も建築などの専門試験の有無等、各自治体の試験案内をご確認下さい。
公務員を検討する上で、公務員試験の内容や受験資格を効率良く得るために、クレアールの「公務員試験入門ハンドブック」又は「公務員転職ハンドブック」を請求することをおすすめさせていただきます。
「公務員試験入門ハンドブック」及び「公務員転職ハンドブック」はクレアールが公務員を目指す方などに向けて無料プレゼントしているハンドブックです。
その中身についてはこちらです。
- 公務員の全体像:公務員の種類や仕事など
- 志望先の試験内容:区分別の試験内容・試験タイプ・スケジュールなど
- 対策の手順
- よくある質問
特におすすめできるポイントは、試験の種類とスケジュール(いろんな試験の年齢制限が一目でわかる)も記載されていて、ひとつひとつ受験可能な試験を調べる手間を省けます。
これらを請求することで情報収集の時間を短縮し、他の時間を試験勉強や面接対策の時間にあてることができます。
私が公務員を受験していた頃は、こういったものがなかったので、時間をかけて必死に調べていました。
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公務員に転職予定の方は「公務員転職ハンドブック」がおすすめです。
社会人経験のない方は「公務員試験入門ハンドブック」がおすすめです。
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公務員試験の勉強をする上で、予備校に通う予定だけど、まだどの予備校を利用するか決めていない方に向けて、おすすめの公務員予備校を比較しましたので、是非参考にしてください。
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建築職志望に対応した講座を受けることができる予備校は、こちらです。
- 資格の学校TAC
- 東京リーガルマインド(LEC)
- クレアール
受験予定の自治体に専門試験がある場合は、公務員試験のおすすめの教材や予備校を紹介させていただいている記事もありますので参考にしてください。
地方公務員建築職の求人を探される方は、求人情報を効率よく入手する方法も紹介させていただいていますので、是非ご覧ください。
時間は、勉強時間にたくさん使いたいですね。
また、民間企業から地方公務員の転職者の前職の例として、ハウスメーカー・ゼネコン・設計事務所などがあります。
彼らが地方公務員技術職に転職した理由も紹介させていただいています。
建築職の必要な資格について 一級建築士
建築主事を置く自治体に就職した場合、建築指導業務を行う部署では、誰かが建築主事にならないといけません。
建築主事は、建築物の審査確認・検査を行います。
建築主事になるには、まず一級建築士の資格を取得する必要があります。
建築主事になる条件、一級建築士の資格の特徴、おすすめのスクール(通信教育、専門学校)に関しては、他の地方公務員技術職に必要な資格も含めてこちらの記事で紹介させていただいています。
まとめ:地方公務員建築職はおすすめ
地方公務員建築職の仕事内容・待遇・必要な資格等を紹介させていただきました。
建築職としてのやりがいなど・資格を活かせること・公務員としての安定など合わせて、地方公務員建築職はおすすめです。
これから地方公務員建築職を希望される方にとって、少しでも参考になれば幸いです。
公務員試験の情報を効率的に得るには、「公務員入門ハンドブック」・「公務員転職ハンドブック」を請求するのがおすすめです。
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建築職以外の他の地方公務員技術職についてご興味のある方は、こちらをご覧ください。
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